[就活のキ・ホ・ン] ⇒職務経歴書のキ・ホ・ン
職務経歴書のキ・ホ・ン
求人募集企業は、「応募書類」として応募者から「履歴書」の提出を求めることが一般的ですが、応募者が自社の求める職務経験や能力を持っているかどうかを判断するために「職務経歴書」の提出を求めることが多くなってきています。
- 職務経歴書の様式は定められたものはなく記載項目も自由です。冒頭に「標題」、「氏名」、「日付」、「職務経歴」は必ず記載します。「略歴」、「志望動機」や「活かせる能力」、「自己PR」なども盛り込んで、採用担当者にアピールをしましょう。
- 職務経歴書の様式はA4の縦サイズ1~2枚程度にしましょう。様式が自由であるだけに、レイアウトや文字の大きさなどにも気をつけ、標題や見出しを強調してメリハリをつけましょう。■や〇などの装飾、< >や【 】で囲むなどの方法があります。
- パソコンで作成することが一般的ですが、黒色のボールペンや万年筆等による手書きでも差し支えありません。市販されている罫線入りの職務経歴書用紙を用いると記載しやすくなります。
- 記載内容は、読み手に対してアピール点が的確に伝わるように長文は避け、メリハリをつけた記載にしましょう。
- 年号は和暦か西暦に統一します。外資系やIT企業等に応募する場合は西暦を使うことが一般的です。
- 企業名、資格名、学校名等は、略号を用いたり省略しないで、正式な名称・表示で記載します。「(株)〇〇」としないで「株式会社〇〇」としましょう。
- 作成後は必ず読み返し、誤字・脱字・記載もれのないように確認します。パソコンで作成された場合は印字のかすれ、汚れや変換ミスなどがないか確認しましょう。
記載項目の書き方
- ① 冒頭
- ◆ 標題 「職務経歴書」
- ◆ 日付 記載日ではなく、提出日(郵送の場合は投函日、持参の場合は持参日、メールの場合は送付日)を記載します。職務経歴書上の日付は和暦か西暦で統一します。
- ◆ 氏名
- ② 応募職種
- ◆ 応募先企業が複数の職種を募集している場合など、求人票等に記載されている求人職種名をそのまま記載します。
- ③ 略歴
- ◆ 採用担当者に対して、これまで経験してきた仕事の内容を簡潔に伝えられれば、転職先として希望する企業の中で、どういった役割が担えるのか明確となります。
- ④ 職務経歴(編年体式)
- ◆ 在籍期間や経験年数 「平成〇年〇月~平成〇年〇月(〇年)」などと記載します。
- ◆ 勤務先名 (株)などの略称を用いず正式な名称で記載します。「所在地」や「従業員数」などは必須ではありませんが記載してもよいでしょう。
- ◆ 事業概要 「○○の製造」「〇〇の販売」などと記載します。
- ◆ 職務内容 担当した業務の具体的な内容などを記載します。数値で示すとより分かり易くなります。
- ⑤ 取得資格・PCスキル等
- ◆ 職務に関係した資格・免許等の名称を正式名称で記載します。取得年月を付記してもよいでしょう。これまで使用してきたソフト名やスキル等を記載することもできます。
- <PCスキル等の例>
- ◆ Word 社内向け文書の作成、顧客向けのお礼状の作成(表の挿入、ワードアート・オートシェイプの挿入、段組、差込印刷)
- ◆ Excel 月次報告書用の各種集計、営業員ごとの日報とりまとめ、週報作成など(オートフィルタ、グラフの作成、ピボットテーブル、V-Lookup、マクロ)
- ◆ PowerPoint 株主総会資料、顧客向け資料、社内向け資料作成(既存資料修正、新規資料作成、アニメーション設定、レイアウト図の作成)
- ◆ Access 全国営業所の営業実績の集計(データ入力・修正、クエリ設定、データのエクスポート、新規作成)
- ◆ その他 会計関連勘定奉行、弥生会計、PCA会計、給与関連ソフト(給与奉行等)
- ◆ 職務に関係した資格・免許等の名称を正式名称で記載します。取得年月を付記してもよいでしょう。これまで使用してきたソフト名やスキル等を記載することもできます。
- ⑥ 自己PR
- ◆ 自分を応募先企業に売り込むために、自分の長所・強みとしてアピールできることを記載します。例えば、性格や行動特性(積極性・粘り強さ・協調性・責任感など)、仕事への姿勢や意欲(どのようにがんばり、どのように貢献したいかなど)を具体的に記載しましょう。